銀歯
2022.03.22更新
春雨の降り続くこのごろ、お変わりありませんでしょうか。
昨今の世界情勢のあおりを受けて、歯の治療に使う銀歯の材料となる金属・パラジウムの供給が心配されるなどのニュースが世間を騒がせています。
一般的に保険の銀歯で使用される金属は12%金パラと呼ばれる合金で、パラジウムを使用します。
近年、もともと金属の値段が上昇しており、国の財源を医療費が圧迫しないようにというのや、金属アレルギーの問題からメタルフリー治療といういままでの金属を使わない治療というのが進められて来てはいました。
そのためCAD/CAM冠という金属を使わない被せ物が保険適応になったりという流れがありました。
さらに、2020年の6月からいままで使っていた金パラという種類の金属ではなく、入れ歯や人口関節など医療の分野で使われていたチタンという金属の被せ物が奥歯(大臼歯のみ)で保険適応になりました。
チタンは加工が難しいという欠点があってあまり使われてきていないのが実情でしたが、パラジウムの供給不安から注目が集まっているようです。
それぞれの被せ物には利点欠点があるので、きちんと説明をして患者さん一人ひとりにあったものを提案させていただけたらと思います。