2019.01.17更新

寒さが一段とつのってまいりました。お変わりございませんでしょうか。

本年も皆様のお役にたてるよう一層の努力をもってご厚情にお応えしてまいりますので宜しくお願い申し上げます。

前回は入れ歯のお手入れについての記事を書かせていただきましたが、ご覧になられましたでしょうか。入れ歯のお手入れは毎日することなので入れ歯をお使いの方でまだお読みになられていなかったらぜひご一読ください。

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さて、今回は比較的若い方にはぜひ読んでおいていただきたい親知らずの抜歯の話です。親知らずが腫れたり痛くなってしまったりしたときなど、歯を抜くことがあると思います。そのあと気を付けてもらいたいことがいくつかあるので紹介します。

 

・ドライソケット

強い痛みを起こすドライソケットという言葉を聞いたことありますか。
通常抜歯をしたあとは、2、3日もすれば傷口は塞がっていき1、2週間もすれば痛みは落ち着いてきます。しかしドライソケットになってしまうと痛みが10日~2週間、ひどい場合だと1カ月も続いてしまうことがあります。

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ドライソケットというのは「抜歯窩治癒不全」と言って、歯を抜いたところの治りが悪いと起きてしまいます。
なぜ、ドライソケットになってしまうのでしょうか。

・歯を抜いたところは「血餅」ができて治っていきます
普段手や足を擦りむいたりして怪我をした際には、傷口にはかさぶたができて治ってくると思います。それと同じように歯を抜いた穴にも血の塊ができて治っていきます。お口の中は湿潤なので、血はゼリー状の塊になります。このせっかくできた血の塊が流れ出て行ってしまうと治りが悪くなりドライソケットになってしまいます。

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・抜歯後の注意事項

血の塊が流れ出て行ってしまう原因にはいくつかありますが、特に注意して欲しいことは以下のようなことです。

1. うがいをしすぎない

歯を抜いた後は唾液の中に血が混じって気持ち悪い気がするのはわかります。しかし、何度も何度もぶくぶくとうがいをしてしまうとせっかくできている血の塊が流れ出てしまいます。血が出るときは清潔なガーゼなどを厚めに折って強く噛みしめ圧迫止血をしてください。

2. ストローを使ったりゼリー飲料など何か吸う動作をしない

抜いたあと数日は痛みでお食事がとりづらい時があります。そんなときに気軽に栄養がとれるゼリー飲料などは便利ですが飲み方に注意してください。強く吸い込んでお口の中が陰圧になってしまう抜いた穴のところに力がかかってしまいます。

3. 舌や手で触れない

傷口が気になって何度も舌でさわってしまうのもいけません。また傷口を不潔な手でさわることも感染の原因になってしまいます。

4. 飲酒、熱いお風呂、激しい運動をさける

これらは歯を抜いた日に特に注意して欲しいことです。血液の循環が良くなりすぎてしまい血が止まりにくくなります。

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5. タバコは吸わない
タバコには血管を収縮させる作用があるため、傷口の治りが悪くなってしまいます。また歯茎や全身の健康にも良くありません。

これらの事をよく注意していただけたらと思います。
また、感染をおこしても傷口の治りは悪くなってしまうのでお口の中はクリーニングしてきれいに保っておくことは重要ですし、抗生物質などのお薬も処方されたらきちんと用法用量を守ってきちんと飲み切って下さい。


抜歯した傷口を塞いでくれる血餅は、傷を治癒させるための重要な働きをしています。血餅が外れたり、形成されなかったりすると、ドライソケットになり、治癒が大幅に遅れてしまいます。抜歯をおこなった場合は、抜歯後の注意事項をより丁寧に説明いたしますのできちんと守るようにお願いします。

歯科医師 田中

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